ECサイトを構築する方法を完全網羅!種類や手順、費用などを徹底解説

ECサイトを構築したいけど、

「ECサイトを作る手順は?」

「ECサイトを作るのにどれくらいの費用が必要なの?」

「自社でECサイトを作りたいけ何からはじめればいいの?」

など悩まれている企業の方や個人の方も多くいらっしゃいます。

ECサイトには様々な種類や構築方法があり、内容によって大きく費用や構築期間が異なるため、しっかりと目的を持って構築に取り掛かる必要があります。

そこで今回は、ECサイトの構築の方法や種類、費用などを解説していきます。

ECサイトを構築予定の方や初めてECサイトを作ろうと考えている方、ECサイト関連の業務をされている方など、是非参考にしていただければと思います。

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目次
‐ 1.ECサイトを構築するための方法
 ‐ ①モール型(テナント型・マーケットプレイス型)
 ‐ ②クラウド型
 ‐ ③オープンソース型
 ‐ ④パッケージ型
 ‐ ⑤フルスクラッチ型
 ‐ ⑥無料ASP・有料ASP
 ‐ ⑦SNSのECサイト
‐ 2.構築方法の選び方
 ‐ ①予算・費用を考える
 ‐ ②ニーズにあった機能の有無
 ‐ ③セキュリティ対策
 ‐ ④サポート体制
‐ 3.ECシステムを乗り換える(リニューアル)場合
 ‐ ①ログイン認証を円滑にする施策を考える
 ‐ ②SEO評価の下がる可能性を検討する
 ‐ ③レスポンシブ対応時の注意
 ‐ ④いつでも元に戻せるよう体制を整えておく
‐ 4.ECサイトを構築する手順
 ‐ ①コンセプトと目的の設定
 ‐ ②要件定義
 ‐ ③構築方法の選定
 ‐ ④設計・開発の実行
 ‐ ⑤商品・サービスの登録
 ‐ ⑥テストの実施
 ‐ ⑦セキュリティ対策や不具合などの確認
 ‐ ⑧リリース
‐ 5.ECサイトを構築するために必要な費用と内訳
‐ 6.ECサイトを構築するために必要な期間
‐ 7.ECサイトの構築に活用できる補助金
 ‐ ①IT導入補助期
 ‐ ②小規模事業者持続化補助金
 ‐ ③事業再構築補助金
 ‐ ④ものづくり補助金
 ‐ ⑤その他、各地方自治体が扱っている補助金
‐ 8.ECサイトを構築する際の注意点やポイント
 ‐ ①目的や予算の明確化
 ‐ ②決済手段の選定
 ‐ ③ライバル会社の調査
 ‐ ④不具合時の責任の所在
‐ まとめ

 

ECサイトを構築するための方法

ECサイトを構築する方法として主に以下の5つの方法があります。

  • モール型(テナント型・マーケットプレイス型)
  • クラウド型
  • オープンソース型
  • パッケージ型
  • フルスクラッチ型
  • 無料ASP・有料ASP
  • SNSのECサイト

それぞれ構築に必要な費用や期間、メリットなど特徴が大きく異なるため、どの構築方法が最適な方法なのかしっかりと見極めて選択することが大切です。

ここからそれぞれの特徴やメリット・デメリット、具体例などを詳しくご紹介します。

 

①モール型(テナント型・マーケットプレイス型)

「モール型」には、「テナント型」と「マーケットプレイス型」が存在します。

「テナント型」では、基本的に1社がひとつのショップをモール内で運営する形式であり、モール内の決められたルールの範囲内で商品の出品、販売を行います。それに対して「マーケットプレイス型」では、モール内で商品を販売したい企業が、商品のデータのみを掲載して出品、販売を行います。

「モール型」は、モール自体の集客力や信頼性があるので、購買意欲の高いユーザーからのたくさんの流入を集めることができます。

「テナント型」の代表的な例として、Yaoo!ショッピングや楽天市場が挙げられ、「マーケットプレイス型」の代表的な例としては、Amazonやメルカリが挙げられます。

モール型のメリット

・高い集客力がある
・簡単に出品可能
・サポート体制が充実
・セキュリティ対策、システムメンテナンスが不要

モール型のデメリット

・価格競争が激しい
・広告費や手数料などのランニングコストが必要
・オリジナリティが出せない
・顧客との接点が作れない
・顧客情報が得られない

弊社カスタメディアでは、マーケットプレイス型のECサイトの構築を得意としているため、マーケットプレイス型のECサイトを構築予定の方は、ぜひ一度お問い合わせ頂ければと思います。

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②クラウド型

「クラウド型」とは、クラウド上に存在するプラットフォームを利用して、ECサイトを構築する方法です。

決済機能やショッピングカート、顧客管理など、ECサイトに必要なシステムを、自社のサーバーにインストールすることなく、インターネット経由で利用できます。

そのため、比較的カスタマイズもしやすく外部システムとの連携にも対応しており、柔軟なサイト構築が可能です。

また、「クラウド型」は、ASPやSaaSとなどと比較されがちですが、基本的にクラウドはサービスを提供する技術や環境を指し、ASPやSaaSは事業者やソフトウェアを指すためクラウドサービスの一種とされています。

「クラウド型」の代表的な例として、メルカートやMakeShopが挙げられます。

クラウド型のメリット

・低コストでサイト運用できる
・最新のサービスを利用できる
・自社インフラが不要
・サーバーの容量を調整できる
・セキュリティ対策、システムメンテナンスが不要

クラウド型のデメリット

・初期費用にある程度の資金が必要
・ECサイトの保守管理ができない
・短期間で導入可能

 

③オープンソース型

「オープンソース型」とは、外部に無償で公開(オープン)されているソースコードを使ってECサイトを構築する方法です。

オープンソースには、ECサイトに必要な基本機能(買い物カゴや決済など)が備わっており、プラグイン(ソフトウェアに機能を追加する小さなプログラム)で機能を追加することも可能です。

そのため初期費用を抑えやすく、拡張性や柔軟性に優れているものの、専門的な知識・技術もその分必要となるので注意しましょう。

「オープンソース型」の代表的な例として、メルカートやMakeShopが挙げられます。

オープンソース型のメリット

・自由度の高いカスタマイズができる
・初期費用を抑えられる
・機能の拡張や外部連携がしやすい

オープンソース型のデメリット

・専門知識が必要
・セキュリティのリスクが高い
・サポートを受けられない

 

④パッケージ型

「ECパッケージ型」とは、カートや商品管理、決済機能などECサイトに必要な基本機能が全てパッケージを利用して構築する方法です。

自社のサーバーにECパッケージをインストールするだけで、ECサイトを開設することができます。

パッケージ型ではソースコードを開示していないため、サイバー攻撃の対象となるリスクも低くセキュリティが高いといった特徴があります。

「パッケージ型」の代表的な例としては、ecbeingやw2 Commerce、EC-CUBEなどが挙げられます。

「パッケージ型」のメリット

・基本機能が搭載されている
・カスタマイズが可能
・セキュリティが強い

「パッケージ型」のデメリット

・初期費用やランニングコストが必要
・追加費用が発生する
・システムが古くなる

 

⑤フルスクラッチ型

「フルスクラッチ型」とは、、既存のシステムやソフトウェアなどを利用せず、独自にゼロからECサイトを構築する方法です。

ECサイトを構築する方法としては、最も自由度が高く幅広い要件を満たすことができる一方で、多くの費用と開発期間を要するため、年商が数十億円を超えるような大規模なECサイトを作る際の構築方法と利用されています。

「フルスクラッチ型」の代表的な例としては、ZOZOTOWNやユニクロ、無印良品などが挙げられます。

「フルスクラッチ型」のメリット

・自由度が一番高い
・データ分析やサイト改善スピードが早い
・保守対応・機能の追加に柔軟に対応できる

「フルスクラッチ型」のデメリット

・サイト構築に必要な費用が高い
・構築期間が長い
・改善する頻度が多い
・専門のスキルを持った人材が必要

 

⑥無料ASP・有料ASP

ASPには無料のものと有料のものがあります。

無料で有名なのはBASEやSTORE.jpがあり、専門的な知識なしで簡単にECサイトを構築することができます。サーバー代などの月額費用が無料なのでスモールで始めるにはピッタリですが、カスタマイズ性が無く、独自のECサイトを作って差別化するのが厳しいため、たとえ商品力があってもアピールするのが難しいです。

一方、有料のASPはMakeshopやFutureShopなどがあります。こちらもカスタマイズ性はありませんが、機能面が無料ASPと比べて充実しており、これだけでも十分運営していけます。外部ツールとの連携にも積極的なのでトレンドに乗ったサービスをいち早く取り入れることもできるでしょう。

もし、欲しい機能が無かった場合はASPという選択肢はなくなります。

 

⑦SNSのECサイト

Instagramショッピングや、FacebookショップはSNS上に無料でオンラインショップを解説することができます。ユーザーはこれまでSNSに投稿された商品が欲しいと思った場合、まず、商品URLが記載されてないかを確認し、無ければプロフィールなどにあるURLからECサイトに飛び、そこからさらに商品を探していましたが、現在は商品画像をタップするだけで自動的に商品購入画面に飛べるようになりました。SNSのECサイトはすでに自社のアカウントが育っている場合に特に有効です。

 

構築方法の選び方

ECサイトの構築方法を選ぶ際は、以下の4つのポイントを抑えることが大切です。

  • 予算・費用を考える
  • ニーズにあった機能の有無
  • セキュリティ対策
  • サポート体制

①予算・費用を考える

ECサイトの構築方法を選ぶ際に重要なポイントは、構築にかかる費用です。

ECサイトを構築するためには、初期費用などの構築費用だけではなく、ドメインやサーバー代といったランニングコストも発生します。

また、構築方法によっては、無料でも決済手数料や販売手数料、オプション手数料、事務手数料といった費用が別途かかることがあるので必ず確認しましょう。

構築方法によって大きく金額差がある為、事前に予算を決め、予算に併せた構築方法を

選ぶ必要があります。

②ニーズにあった機能の有無

サイト構築において、システムや機能、デザインなど、どの機能が必要で、どの程度のカスタマイズができるようにしておくかも事前に確認しておく必要があります。

構築方法によっては、費用を抑えて構築ができてもカスタマイズが難しいといったケースもあります。

カスタマイズができないからといって、一度構築したサイトを手放し、再構築するには多額のコストが掛かる場合があります。

構築したいECサイトにどの機能が必要で、どの程度のカスタマイズが必要か事前にシミュレーションを行う必要があります。

③セキュリティ対策

ECサイトの運営には、常にサイバー攻撃の脅威があるため、決してセキュリティに関しては軽視できないです。

近年、サイバー攻撃が深刻化していることで、様々なECサイトで個人情報やクレジットカード情報の漏洩やサーバーダウンなどの被害を受けています。

一度被害が出てしまうと、ECサイトの停止措置によって多大な損害が発生するだけでなく、セキュリティ体制が甘い危険な企業といった風評被害も出るため、さらなるダメージを受けてしまうこともあります。

ECサイトの構築方法を選ぶ際は、そのアプリケーションやパッケージが持つセキュリティ機能を把握しておくことが大切です。

また、第三者機関のセキュリティ認証を取得しているかなどのセキュリティ対策が行えているかどうかも確認しておくと安心してサイト構築を依頼できます。

④サポート体制

パッケージ型やクラウド型など、ECサイトの構築を依頼するパートナーを選ぶうえで、サポート体制の充実度もポイントとなります。

サポートと言ってもシステムのサポートだけではなく、コンサルティングやWebやSNSなどの広告運用などのマーケティングにおける施策の支援も視野に入れておく必要があります。

各ベンダーどこまでのサポート体制があり、そのサポートを実行してくれる人的リソースはあるのかということを事前に把握しておく必要があります。

基本的には、ECサイトの構築段階からやりとりをしているメンバーがサイト構築後のサポートまで継続して対応してくれるところが好ましいです。

ECサイトは、サイトを構築することがゴールではなく、しっかりとしたサポートを受けながら、サイト公開後も売り上げや利益を伸ばし続けることが肝心です。

ECシステムを乗り換える(リニューアル)場合

①ログイン認証を円滑にする施策を考える

通常、ECサイトの利用者は自動でログイン出来るよう、PCブラウザにIDとパスワードを記憶させている場合が多いです。サイトがリニューアルしてしまえば、以前のログイン情報は無効となってしまうため、再度アカウントの取得の手間が発生してしまいます。そうなると離脱の原因となってしまうため、会員情報を予め別のデータベースに移しておくなどの対応が必要になります。その後もログインしてもらうために、ログインキャンペーンの施策を打つ必要があるでしょう。

 

②SEO評価の下がる可能性を検討する

ECシステムを乗り換える時は、旧CサイトのSEO評価を落とさず、引き継ぐようにしなければいけません。URLが変更になる箇所にはリダイレクトの設定をいれたり、コンテンツの量が極端に落ちないようにしましょう。たとえ見栄えはよくなってもテキスト量が減ってしまうと評価を落としかねません。また、内部リンクの修正も忘れずにしましょう。

 

③レスポンシブ対応時の注意

まだレスポンシブ対応していなければ、モバイルからアクセスするユーザーの事を考えてサイトをデザインをしましょう。レスポンシブデザインでは画面サイズに合わせてコンテンツを絞り込むことが必要です。主要な情報や機能を優先的に表示し、モバイルユーザーが迷わずに求める情報にアクセスできるようにしましょう。ただし、モバイルとPC両方を100点まで追いかけるとどっちつかずのデザインになってしまうため、「対応している程度」に留めてもいいでしょう。

 

④いつでも元に戻せるよう体制を整えておく

リニューアルには予期せぬ問題やバグが発生する可能性があるため、もしもの状況に備えていつでも以前のバージョンに戻せるように体制を整えておきましょう。サイトがダウンしている間が長ければ長いほど、売上に多くのダメージを与えてしまいます。また、リニューアルのきっかけは元のベンダーのサービスに不満があっての事かもしれませんが、結局元に戻す可能性を考えると関係をいたずらに悪くしないよう配慮することも大切です。

 

ECサイトを構築する手順

サイトを構築するには、基本的に以下の流れで行うことになります。

  1. コンセプトと目的の設定
  2. 要件定義
  3. 構築方法の選定
  4. 設計・開発の実行
  5. 商品・サービスの登録
  6. テストの実施
  7. キュリティ対策や不具合などの確認
  8. リリース

①コンセプトと目的の設定

ECサイトの構築にあたってまず一番最初に行うことは、ECサイトのコンセプトと目的を固めることです。

・なんのためECにサイトを作るのか
・誰にどんな商品やサービスとを提供するのか
・どんなサイトを作りたいか

など、ECサイトの基盤となる部分を固めることが大切です。

このコンセプトや目的が定まっていないと、その後の構築工程に遅れが発生したり、求めていたECサイトと異なるモノができてしまう場合があります。

しっかりとコンセプトや目的を定めてからサイト構築を進めていくようにしましょう。

②要件定義

ECサイトのコンセプトと目的が定まれば、要件定義を行います。

要件定義とは、どのような機能や仕組みを取り入れたいか、また、どれくらいの予算や構築期間なのかを定めます。

例えば、検索機能やスマホ決済機能、商品の出荷情報がわかる機能などECサイトに必要な機能や仕組みを洗い出します。

それに対してどれくらいの費用や時間が使えるかなどを話し合い、それに合わせてサイト構築の方法を選定します。

事前に費用や期間を定めておかないと、徐々に費用も圧迫するだけではなくスケジュールも遅延してしまう可能性もあります。

初期の段階で機能や仕組みだけではなく、費用と期間をしっかりと定め、要件を固めることが大切です。

③構築方法の選定

要件定義が固まれば、実際にそれを実現できるECプラットフォームを選びます。

要件定義で定めたニーズに合う会社かどうかしっかりと確認し、構築方法の選定と依頼する会社の選定を行いましょう。

いきなり一つ業者に絞るのではなく、取り入れたい機能の開発実績や事例がある業者をいくつか探し、見積もりを取ってみるといいでしょう。

実績や構築事例は、業者の公式HPや比較サイトでダウンロードできるところもあります。

④設計・開発の実行

構築方法が決まれば、実際に要件定義で定めた内容に従って、ECサイトの設計と開発に取り掛かります。

設計・開発では、サイトのワイヤーフレームやデザインの設計、コーディングを行います。

サイトのトップページや商品ページ、バナー、会社概要など、自社の商品やサービスを販売する上で必要なコンテンツをサイト内に用意する必要があります。

ワイヤーフレームが完成したら次はデザインとコーディングです。

デザインは、あらゆる顧客層に受け入れられやすい色合いで、利便性が高く購入意欲が上がりやすいように作成する必要があります。

また、デザインとコーディングは専門的な知識が必要なので、社内に詳しい人がいない場合は、専門的なアドバイスがもらえる業者を選ぶことが大切です。

⑤商品・サービスの登録

設計・開発が一通り完成すれば、ECサイトに商品やサービスの登録を行います。

出品ページは、出品する商品に関する画像や説明文など、たくさんの情報が必要となるため、サイト制作と並行して事前に必要な情報を準備しておく必要があります。

また、商品・サービスの登録は、ECサイトが公開されると、定期的に行わなければならないため、自社で行える体制を作ることが大切です。

⑥テストの実施

ECサイトの構築が完了すれば、サイトをリリースする前に問題なくシステムが利用できてるかどうか確認テストを実施します。

テスト内容は、実際にユーザーと同じ導線で注文を行い問題なく決済・受注ができるか、その他システムのバグがないかをチェックします。

例えば、商品を買い物かごに入れスムーズに購入できるか、決済処理や配送などのデータ処理が正しく行われているか、スタッフの動きや連携に問題がないかなどを確認します。

また、ECサイトはお客様とのやりとりだけではなく、決済会社や運送会社、カスタマーセンターなど、あらゆる会社と連携して運営します。

それぞれの連携にミスやエラーがないか、正常に受注が行われるかを必ず確認するようにしましょう。

⑦不具合やバグの修正

⑥のテスト実施で不具合が出た場合は、その原因を洗い出し、一つずつ修正を行い再度テストを行います。

各ページやバナーを実際にクリックし、リンク先もきちんと飛ぶか、実際に買い物をしてみるなど最終確認のテストを行い、問題なく運用できればリリース準備は完了です。

⑧サイトオープン(リリース)

問題なくテスト注文が正常に完了したら、サイトをオープンします。

もちろん、サイトをオープンしたからといってすぐにお客様に利用してもらえる訳では

ないので、WebやSNSでの広告やプレスリリースを打つなどして、多くの人に認知してもらえるようマーケティング施策を行うようにしましょう。

ECサイトを構築するために必要な費用と内訳

ECサイトの構築に必要な費用は、規模や実装する機能によって大きく異なります。

個人で始められるような小規模なものなら無料〜100万円以下、中規模なものなら200〜1,000万円程度、ある程度以上の規模になってくると数千万円〜数億円かかる場合があります。

ECサイトの構築に必要な費用と相場は、以下の通りです。

  • システム構築の初期費用
  • デザイン費用
  • サイト維持費用(ドメイン・サーバー代)
  • 手数料・利用料(決済手数料、販売手数料、システム利用料、サービス利用料etc)

モール型

費用の相場:数万円
初期費用 :無料~数万円
月額費用 :数千円~数万円
手数料・利用料:有

クラウド型

費用の相場:数百万円
初期費用 :300万円~
月額費用 :10万円~
手数料・利用料:サービスによっては有

オープンソース型

費用の相場:数百万円
初期費用 :無料~数百万円
月額費用 :10万円~
手数料・利用料:なし

パッケージ型

費用の相場:数百万円~数千万円
初期費用 :100万円~
月額費用 :10万円~
手数料・利用料:なし

フルスクラッチ型

費用の相場:数百万円~数億円
初期費用 :数百万円~
月額費用 :数十万円~
手数料・利用料:なし

ECサイトを構築するために必要な期間

ECサイトの構築に必要な時間はサイトの規模間によって様々ですが、小規模のサイトであれば、1か月から3か月程度、中規模なサイトであれば3か月~半年程度、大規模なサイトであれば半年以上~1年程となっています。

また、登録する商品アイテム数が多いなど、さらに構築期間が長くなることもあるため、構築スケジュールは余裕をもって見積もるのがよいでしょう。

また、リリース日があらかじめ決まっている場合、逆算を行い、早め早めの準備を行う必要があります。

ECサイトの構築期間は以下の通りです。

モール型:数日から1か月程度

クラウド型:3か月程度

オープンソース型:3か月程度

パッケージ型:3か月~半年程度

フルスクラッチ型:半年以上

ECサイトの構築に活用できる補助金

ECサイトを構築するにあたって、規模や搭載するシステムによって膨大な費用が必要となる場合もあります。

そのような場合は、国や地方自治体が行っている補助金をうまく活用することをおすすめします。

補助金によっては、数十万円から数千万円といった金額が支給されることもあるため、是非とも確認するようにしましょう。

ECサイトの構築に利用できる補助金は、以下の通りになります。

  • IT導入補助期
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 事業再構築補助金
  • ものづくり補助金
  • その他、各地方自治体が扱っている補助金

①IT導入補助金

IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)とは、中小企業・小規模事業者が生産性の向上と業務効率化のためにITツールを導入する際の、一部経費を国が支援する制度です。

「IT導入支援事業者」として登録されている弊社のような事業者へ依頼することが前提となっています。

ご自身でECサイト制作の構築技術やノウハウ、IT導入支援事業者以外があっても、サイトを制作した場合は補助金を受け取ることができません。

また、ECサイト制作会社の中でもIT導入支援事業者に登録されていない会社へ依頼してしまうと補助金を受けることができないため必ず事前確認が必要です。

IT導入補助金の詳細については、下記のページで紹介しています。

https://www.kbb-id.co.jp/subcidy/itdounyu

②小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、自社の経営を見直して持続的な経営を行う小規模事業者を対象に、販路開拓や業務効率化にかかった費用の一部を補助する制度です。

ECサイト関連では、ECサイトの構築・更新・改修・開発・運用などの経費が補助対象になり、ECサイトのリニューアルも対象となります。

また、新サービスを紹介する広告やチラシの作成や配布、新商品の試作品開発に伴う経費なども対象となっています。

小規模事業者持続化補助金の詳細については、下記のページで紹介しています。

https://www.kbb-id.co.jp/subcidy/syoukibohojyokinn

③事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した中小企業を対象に、業態転換や新規事業への参入にかかる費用を補助する制度です。

実店舗でお店を運営している小売店がECを始める場合やECサイトの構築や広告宣伝費などの費用の一部が補助されます。

事業再構築補助金の詳細については、下記のページで紹介しています。

https://www.kbb-id.co.jp/subcidy/jigyousaikoutikuhojokin

④ものづくり補助金

「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は、働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入といった制度変更に直面する中小企業や小規模事業者を支援するための補助金です。

革新的なサービスの開発や試作品開発、生産プロセスの改善などを目的とした設備投資の費用の一部を補助します。

生産性向上や海外事業拡大、DX、賃上げ、CO2削減といった目的ごとに応募枠が設けられており、従業員数に応じて100万〜3000万円の補助金を受けることができます。

ものづくり補助金の詳細については、下記のページで紹介しています。

https://www.kbb-id.co.jp/subcidy/monodukuri

⑤その他、各地方自治体が扱っている補助金

上記以外にも各地方自治体が行っている補助金施策があります。

例えば、神奈川県平塚市が行っているECサイト構築支援補助金では、非対面型ビジネスモデルへの対応や販路拡大を支援するため、ECサイトの構築(ECモ-ルへの出店を含む)に係る経費の一部を補助します。

補助金の上限は20万円までと金額は大きくありませんが、中小企業者の方や小規模企業者の方が活用できる補助金となっています。

※同一内容で国・県または市町村の他の補助金等の支給を受けている場合は、いずれの補助も受けられません。

例)神奈川県平塚市が行っているECサイト構築支援補助金

https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kanko/page35_00212.html

令和4年4月1日(金曜日)から令和5年1月31日(火曜日)まで

*各自治体が行っている補助金は、自治体によって様々ですので、各自治体の公式サイト等で確認するようにしましょう。

ECサイトを構築する際の注意点やポイント

ECサイトを構築するにあたって、気を付けておきたいポイントや注意点などを4つご紹介します。

  • 目的や予算の明確化
  • 決済手段の選定
  • ライバル会社の調査
  • 不具合時の責任の所在

①予算の明確化

ECサイト構築を業者へ依頼すると、当初予定していなかったカスタマイズなどで予期せぬ追加費用がかかるケースがあります。

ECサイトを制作していく段階でカスタマイズ費用が想定以上にかかって費用が足りなくなってしまったと慌てないためにも、事前にどのようなところに費用がかかるのかを把握しておくことが大切です。

さらに、サイトリリース後にもサーバー代や保守点検費用などランニングコストが発生する場合もあるため、事前に予算を組んでおくことが大切です。

また、思い通り予算の確保ができない場合は補助金の活用も視野に入れるようにしましょう。

②決済手段の選定

ECサイトを構築するにあたって、どの決済手段を搭載するのか非常に重要です。

決済機能には、クレジットカード決済や代引き決済、スマホ決済など複数の決済方法がありますが、問題なのは決済手段を多くするほど見積もり構築費用が高くなってしまうことです。

複数の決済手段を搭載できればユーザーとして満足度の高いサイトとなりますが、限られた決済機能しか搭載されていないと、ユーザー満足度が低く利用してくれるお客様が限られてしまいます。

ターゲット層を把握して、どの決済機能を搭載するかしっかりと考えるようにしましょう。

③ライバル会社の調査

どのようなECサイトを制作したいのかを制作会社にわかりやすく伝えるためには、ライバル会社や類似サイトをいくつか調査しておくことが大切です。

大まかなサイトの構造やこういったデザインにしたい、このシステムは搭載しておきたいなどの部分的に気になるサイトがあったときにも、参考例としていくつか持っておくとイメージをわかりやすく伝えることができます。

④不具合時の責任の所在

ECサイトに不具合が発生した際の責任の所在についても確認が必要です。

フルスクラッチやパッケージを使用してサイト構築を行う場合は、システムを提供する会社に責任がありますが、オープンソースを使用している場合は、自社の責任となってしまいます。

企業の中には、「オープンソースに起因する不具合やバグについては一切責任を負わない」としている企業もあるため、オープンソースをベースにシステムを開発し、販売している企業の場合は、契約書や規約を注意して確認するようにしましょう。

まとめ

今回は、ECサイトを構築する方法や種類、手順、費用などについて解説しました。

ECサイトの構築には、小規模のものから大規模のものまで様々な方法があり、無料で始められる初心者向けものから、プログラミングなどの専門知識を必要し、膨大な費用を必要とするものまで存在します。

どのようなECサイトを構築し、どのくらいの規模まで大きくするのかといったことも考慮しながら、目的に合わせた方法でECサイトの構築に取り掛かるようにしましょう。

また、国や自治体が行っている補助金を上手く活用することで、構築費の負担額を減らすこともできます。

ECサイトの構築方法と併せて補助金の活用も考えてみてもいいでしょう。

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